8月13日 晴れ

 川の増水を気にしながら予定通り丸山噴泉塔を見に行きました。
昨日の雨の中、川は濁流となっていましたが、今日は水量はあるものの大分澄んでいました。
 噴泉塔のある五の沢は、元々赤い川なので普段の状態なのかも知れません。
 地理院の地図では、林道は望山橋までなのですが林野施行実施計画図では五の沢を高巻く様に
上流へと続いています。その道を行ける所まで自転車で行き、その先は徒歩で目的地へと向かいました。
そして、施行図で道が尽きる所まで来ました。
 そこから沢を遡る予定でしたが、思いがけないことに、対岸にまだ道が続いていました。
結局、その道が、何度か徒渉を重ねながらも噴泉塔まで続いていました。
 ここを通る人間はそんなに多くはないはずです。その割には、踏み跡がしっかりしていますので、
多分、鹿さんの方が利用しているのでしょう。(鹿は道中頻繁に見かけました。)
 倒木が折り重なっている場所を過ぎると硫化水素臭が漂って来ました。そして白い水の流れが
目に入り、それを辿っていくと、そこが噴泉塔のある場所でした。
 今まで見たことのない異様な風景です。
噴泉塔の向こうには、沼があるのですが、水が黒く見え、所々からガスがブクブクと泡立っています。
不思議なことに、実際の水は少々白濁しているのですが透明です。水の流れている所は黒く見える物(鉄の硫化物かマンガン?)が沈殿しており、流れていない所の堆積物は白く見えます。


丸山噴泉塔

 噴泉塔のてっぺんからも少量のガスを伴った温泉水が湧いています。
そして所々が黄色いのは硫黄でしょうか。
 噴泉塔の温泉水の温度は測らなかったのですが、付近の湧出点では、最高でも24℃程でした。
沼の水温は、17℃程度です。
 1時間ほどここで過ごし、来た道を帰るのでした。

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